大学入試センターは2月6日、1月18~19日に実施した大学入学共通テストの最終結果を公表した。現行の学習指導要領に対応して行われたため過去と単純比較はできないが、「化学」と「物理基礎」が過去最低点となった。また、受験者の平均受験科目数は、「情報」が新たに教科に加わったことで6.31に増えた。
同センターによると、今年度の共通テストの志願者数は49万5171人で、このうち46万2066人が受験した。受験率は93.31%で、前年度を2.8ポイント上回った。また、コロナ禍がほぼ落ち着いたことや昨年1月の能登半島地震のような目立った災害もなかったことで、追試験の受験者数は866人で、前年度の1429人から大きく減った。
本試験の教科別の確定平均点は、「物理基礎」が24.78点(50点満点)、「化学」が45.34人(100点満点)で、今回から現行の学習指導要領に対応したため単純比較はできないが、過去最低点となった。初実施の「情報Ⅰ」は69.26点、既卒者向けの「旧情報」は72.82点だった。
今年度から教科に「情報」が加わったことに伴い、受験者は最大9科目を受験できることになり、4813人(全体の1.0%)が9科目を受験した。平均の受験科目数は6.31で、昨年度の5.67を0.64上回った。