鉛筆をタッチペンに GIGA端末の更新でレノボが新モデル

鉛筆をタッチペンに GIGA端末の更新でレノボが新モデル
タッチペンの代わりに鉛筆で入力できる機能を備えた新モデル=撮影:藤井孝良
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 GIGAスクールの端末更新に備え、パソコンメーカーのレノボ・ジャパンは2月6日、新しい端末のモデルと、学習支援アプリなどを統合したパッケージ「Lenovo GIGA School Edition」を提供すると発表した。学校現場の課題を踏まえ、新モデルでは堅牢性を高め、鉛筆をタッチペンとして使える機能を搭載する。予備機を専用の倉庫で管理し、必要になったときに迅速に届けるサービスも始める。

 学校現場で使われているGIGAスクール端末でトップシェアを誇る同社では、端末の更新時期を迎えるにあたり、Windowsで1種類、Chromebookで2種類の新モデルを新たに提供する。

 GIGAスクール端末にまつわる学校現場の課題に対応するため、従来よりも堅牢性を強化。小学生が鉛筆をUSBポートに挿してしまい、芯が折れて過電流が発生して発煙する事故につながるといった想定外のトラブルが起きたことなどを受けて、学校で子どもが使用する際に起こり得る事故や故障を防止するシステムも追加した。

 また、端末の更新では、タッチペンを付けることが要件となっているものの、タッチペンは高価で、紛失や故障も予想されるため、2B以上の鉛筆をタッチペンのように使える機能を搭載したモデルもある。

 さらに「Lenovo GIGA School Edition」では、学校向けの教材を手掛けている新学社や児童書出版社のポプラ社などと連携し、無料で利用できる振り返り教材や電子図書館サービスなどを提供。予備機の一部を専用倉庫で保管し、バッテリー劣化を防止するなどのメンテナンスをしつつ、必要でそれらが必要になったときに、迅速に届けるサービスも行う。

 都内で開かれた記者会見で、同社の安田稔・執行役員副社長は「ナンバーワンのシェアを取ったことにより、いろいろな気付きがあった。課題やものづくりで勉強しなければいけないことが出てきた。それをわれわれは『GIGA2.0』の製品、ソリューションに反映していきたい」と話し、端末シェアトップを維持していくことに意欲を示した。

 

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GIGAスクール構想 全国の小中学生などに1人1台のコンピューターを導入し、学校などに高速ネットワークを整備することで、学校でのICT利活用を加速させ、学びを変えていこうとする文部科学省の施策。GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の略。

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