GW明け「学校休みたい」 登校促さず寄り添って、支援団体

GW明け「学校休みたい」 登校促さず寄り添って、支援団体
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 子どもが「学校を休みたい」と言ったらどうすれば――。ゴールデンウィークの連休明けに学校へ行くのがしんどいと感じる子どもが増える傾向にあることから、不登校支援を行っているNPOが5月7日、保護者らに対し、そうした子どもを追い詰めないように、まずは子どもの気持ちを優先して休ませるよう呼び掛ける声明を発表した。特に教員に向けては、子どもや保護者の気持ちに寄り添い、無理に登校を促すようなことはしないように注意喚起している。

 声明はフリースクール全国ネットワーク、登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク、多様な学びプロジェクトの3団体が共同で発信した。声明では、4月からの新しい環境に緊張やストレスを抱えてきた子どもが、連休明けのタイミングで「学校を休みたい」と言ってきたとき、大人の対応次第で子どもの心身や信頼関係が変わってくると指摘。「子どもの命を守る」という意識で、まずは子どもの気持ちを最優先にゆっくり休ませ、理由を問い詰めたり、感情的に怒ったりしないようにし、家庭を安心できる居場所にしてほしいと強調している。

 一方で、保護者も不安を抱えていることから、「親の会」など同じような悩みを持つ保護者に話したり、複数の機関に相談したりすることをアドバイスしている。

 また、学校の教員が学校に来るように強引に働き掛けることは保護者へのプレッシャーとなり、保護者は子どもと教員の間で板挟みになってしまうと警鐘を鳴らす。学校に無理して行くことで、心身が傷ついたり、信頼関係が壊れてしまったりすることもあるとして、「学校に行きたくない」と言える親子関係であることを前向きに捉え、子どもの気持ちを第一に尊重して、子どもと保護者の気持ちに寄り添った対応を取るよう求めている。

 共同声明はフリースクール全国ネットワークのフェイスブックのページで見ることができる。

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