浜松市教育委員会はこのほど開かれた市教委の定例会で、同市立中の部活動運営方針を今年9月に改正し、これまで週2日としていた休養日を、週3日とすることなどを報告した。同市では2026年9月から休日の部活動の地域移行を随時進めていくとしており、その際に休日の部活動の指導を希望する教員が携わりやすくするためにも、休養日を増やす方針だ。
18年4月に策定された「浜松市立中学校部活動運営方針」の一部が、今年9月に改正される。主な改正点として、これまで1週間のうち、平日1日に加え、土日のどちらか1日の計2日だった休養日について、平日の休養日を2日に増やし、計3日の休養日とする。
また、生徒の安全面などに配慮するため、「1つの部活動に2人以上の顧問を他の部活動と兼務することなく配置し、活動場所で生徒の安全を確保することが望ましい」ことも追記される。
同市では26年9月から休日の部活動の地域移行を随時進めていくとしており、同市教委の担当者は「今回の改正で部活動の休養日を3日にすることも、今後の地域移行に関わる」と強調する。
同市では現在、休日の部活動地域移行後も教員が望めば指導者になれるように設計を進めている。「平日の部活動が多いと、休日に指導したくても、労働時間が超過してしまうことになりかねない。平日の部活動の休養日を増やすことで、休日の部活動の指導をしたい教員が携わりやすくなる」とし、「教員の働き方改革」「教員のやりがい」「休日の部活動の指導者確保」を考えた上で、部活動の休養日を増やす方針だ。
同市教委が行っている教員の実態調査では、休日の部活動の指導を希望する教員は2割程度いるという。