【寛容な教室のつくり方(3)】思考を停止させる「力のコミュニケーション」

弁護士・特定非営利活動法人ストップいじめ!ナビ理事 真下 麻里子
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寛容な教室のつくり方~弁護士からの提案~

前回、規範に頼った「力のコミュニケーション」は必ず反発を生むこと、仮にその反発が直接自分には向かなかったとしても、別のところで軋轢(あつれき)を生んでしまうことを述べました。

その分かりやすい例として、私が行う全4回のいじめ予防授業のうち、「いじめの四層構造」を学ぶ2回目の授業を紹介します。この授業で使用する事例は、合唱コンクールの朝練で毎回遅刻してくる生徒がクラスメートから変なあだ名をつけられたり、無視されたりするというものです。

いじめの定義は1回目の授業で学んでいるので、こうした行為が法律上の「いじめ」に該当すること自体は、生徒たちも理解できます。……

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