【寛容な教室のつくり方(5)】財産権よりも人格権や尊厳の方が重い

弁護士・特定非営利活動法人ストップいじめ!ナビ理事 真下 麻里子
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寛容な教室のつくり方~弁護士からの提案~


前回、私は「友達から借りたDVDに傷を付けて返してしまった子が、その友達を含むグループの子たちから仲間はずれにされる」という事例において、借りた子も、仲間はずれにした子たちも「みんな悪い」という意見には「価値の逆転現象」が起きてしまっていると述べました。

前提として、本連載の第1回でも述べた通り、人を仲間はずれにして相手に「心身の苦痛」(いじめ防止対策推進法2条1項)を与える行為は、法律上の「いじめ」に該当します。

ここで気を付けなければならないのは、この事例における問題が「手段の選択」にあるという点です。……

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