これまで全10回を通じて、子どもたちとクラス会議に取り組むことの良さ、職員室で行う意義などについて述べてきました。これだけ先生たちの置かれた状況が厳しくなると、毎日が苦しくなってきます。でも、それをはねのける強度がクラス会議にはあります。だからこそ、私はいろいろな場所でクラス会議の良さを伝えているのです。
前回はクラス会議を職員室で行うことの意義について書きました。職員室全体で問題を共有するメリットや、先生方が元気に働ける理由を知ることで、ぜひやってみようと思えます。
今回は少し視点を変えて、職員室でクラス会議に取り組む意義について述べたいと思います。私は教員研修・企業研修などでクラス会議を紹介する機会が年に30回ほどあります。その中で強く感じていること、それは今の職員室に圧倒的に対話が足りないということです。
前回は議題解決について書きました。まずは先生から自己開示を行い、徐々に子どもたちが悩みを自己開示できるクラスにしていきます。最初から個人的な悩みを出すのは難しいので、先生の個人的な悩み→クラス全体の問題・困り事→子ども個人の悩みというようにスライドしていきましょう。
今回はいよいよ議題(お悩み)解決になります。 クラス会議と学級会との大きな違いは、個人的な悩みを相談できるかどうかです。学級会は基本的にクラス全体のことを話し合いますが、クラス会議では個人的な家庭の悩みなども相談できます。いきなり子どもたちに「相談したいことを言ってね」と話しても出てきません。なので最初は、先生が個人的に困っていることを相談するとよいでしょう。
前回は「まずは椅子だけで丸くなって座ってみよう」という話を書きました。最初からうまくいけばいいですが、うまくいかないことも味わいながら進めていきましょう。課題を克服した先で、子どもに力が付いていきます。 椅子だけで輪になって座れたら、次は「ハッピーサンキューナイス」を行います。
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