非正規教員はなぜ増加しているのだろうか。幾つか予想される要因もあるだろう。今回は、主として制度の側面から増加要因について探っていきたい。
近年、臨時免許状の授与件数が増えている。教員不足問題の文脈から、そのことを聞いた読者も多いのではないだろうか。実は、臨時免許状は非正規教員問題とも深く関連している。今回は、非正規教員という存在の複雑さと臨時免許状との関係について理解を深めたいと思う。
非正規教員問題と聞いて、読者がまず気になるものの一つはその数ではないだろうか。そして、すでに実際に調べたことのある読者もいるだろう。しかし同時に、「非正規教員とは一体誰なのか」という思いを抱いた読者も多いのではないだろうか。そこで今回は、誰が非正規教員として認識されているのかを整理した上で、その複雑さについて触れてみたい。
本連載では「非正規教員問題 負のスパイラルが起きている構造」と題している通り、非正規教員を取り巻く問題だけにとどまらず、この問題が公教育全体に対していかなる影響を与えているのかを多面的に考えていきたい。
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