私は東京大学大学院情報学環・学際情報学府というところで災害などを専門にしつつ、中高の探究学習にも関わってきた者です。「情報学環」と言われると何をやっているのかと思うかも知れませんが、元は「新聞研究所」という組織でした。つまり、災害とメディアとを交ぜ合わせて研究してきたとも言えます。本連載の第1・2回の話は、まさにそういう内容でした。
3回目にして、ようやく本題に入ります。この連載の趣旨についてご説明します。
1925年3月、日本でラジオ放送が始まりました。背景には、他国でラジオの公共放送が始まりつつあったこと、そして1923年に発生した関東大震災がありました。
今からちょうど100年前に始まって、現在に至るまで1世紀にわたり私たちの身の回りに存在し続けているものは何か。 それは「放送」です。
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