その時、困っている子を中心につくっていた━━。地域の学校である公立校には多様な背景を持った子どもたちが通っている。ドキュメンタリー映画『みんなの学校』の公開で全国にその名を知られることとなった大阪市立大空小学校は、どんな子どもたちもみんな一緒に同じ教室で学んでいた。
多様化する子どもたちの包摂が議論される一方、教員の働き方は、十分に多様化しているといえるだろうか。学校では依然として長時間労働が大きな課題となっており、育児・介護と両立しながら、あるいは病気や障害と付き合いながら働いたり、学校外の活動に参加したりするには、かなりの努力や工夫が求められることも多い。
異年齢集団の学び。イエナプランやモンテッソーリ教育が根幹にしていることで知られ、ソーシャルスキルの育成や学び合いなどが狙いだ。子どもを学年別に編成するのが一般的な日本の学校でも、導入が進みつつある。「共に学ぶ」第14回では、「一斉」「平等」という概念を取り払い、年齢も特性も多様まちまちな子どもが共に学べる場を作ろうとする取り組みを中心に、異年齢集団の学びの可能性を考える。
先生が友達を叱っているところを見ると、まるで自分が怒られているようでつらい。教室の中には、そんなHSC(ひといちばい敏感な子、Highly Sensitive Child)が5人に1人はいると言われている。周囲からいろいろな刺激を受ける学校をしんどく感じることも多く、不登校になってしまうケースもある。
さまざまな事情で児童養護施設や里親家庭などの下で育つ社会的養護の子どもたちに、少しずつ目が向けられるようになってきた。先の通常国会で成立した改正児童福祉法では、「18歳の壁」と呼ばれる、原則18歳(最長22歳)までとされていた支援対象の年齢の上限が撤廃されるなどの変化が起きている。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください