「教育改革は継続を」と萩生田文科相 安倍首相の辞意受け

「教育改革は継続を」と萩生田文科相 安倍首相の辞意受け
8月28日午前、文科省内で行われた閣議後会見で質問に答える萩生田光一文科相
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 安倍晋三首相は8月28日、持病による健康状態の悪化を理由に辞意を表明した。それを受け、萩生田光一文科相は記者クラブの代表取材に応じ、今後の教育政策などについて、「次の総理がどなたになるにしても、良い点は継承していただきたい」と述べた。

 また政府の教育再生実行会議が、少人数学級の実現に向けた道筋をつけようとしていることなどから、「教育再生実行会議は教育政策上、極めて大きな役割を果たしてきたと思うので、できるかぎりでも続けていただきたい」と注文した。

 自身の去就については、「誰が大臣になったとしても重要な課題なので、しっかり引き継ぎをしていきたい」と話した。

8月25日に行われた教育再生実行会議であいさつする安倍晋三首相(首相官邸ホームページより)
8月25日に行われた教育再生実行会議であいさつする安倍晋三首相(首相官邸ホームページより)

 教育再生実行会議は、少人数学級やICT活用による個別最適化された学びなど、ポストコロナの教育の在り方について検討しており、今月25日の会合でも安倍首相は「子供たちを誰一人取り残すことなく、学びを保障していくことが何よりも重要」と述べていた。

 代表取材での萩生田文科相との主なやりとりは、次の通り。

Q. 首相の辞意をどう受け止めているか。側近として第1次政権以降も支えてきたが。A. きょう、こういう表明になり、非常に残念に思っている。夏休み明けに2人で会ったときにかなり体調が悪そうだったので、非常に心配していたが、そのあと2週間は健康そうに見えたので、回復に向かっていると思っていた。
Q. 教育再生実行会議の前に会った際も「お疲れの様子だ」と話されていたが。A. それは正直に申し上げたつもりだし、首相にも「幸いにも国民は持病のことをご存じだと思うし、現在の体調や治療の状況などをお話しすべきではないか」と伝えていた。
Q. 党内も総裁選に向け、動きが慌ただしくなる。大臣自身はどのような立場で関わるか。A. 安倍首相と政治信条や行動をともにしてきたので、今は何とも言えないが、どなたがリーダーになるとしても、しっかり支えていきたい。
Q. 今後の教育政策の見通しは。教育再生実行会議も再開したばかりだが。A. 次の総理がどなたになるにしても、良い点は継承していただきたい。教育再生実行会議は教育政策上、極めて大きな役割を果たしてきたかと思うので、そこはできるかぎりでも続けていただきたい。
Q. 大臣が続投するにせよ、交代するにせよ、コロナ禍で進みつつある教育改革をどう進めるか。A. 誰が大臣になったとしても重要な課題なので、しっかり引き継ぎをしていきたいと思うし、私もできる限りのことを続けていきたい。
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