厚労省は7月10日まで、過労死等防止対策推進法に基づく「過労死防止大綱」の改定案について、パブリックコメントを募集している。大綱は3年ごとに見直すこととされており、寄せられた意見を検討した上で、7月には閣議決定される見通し。
改定案では、コロナ禍で人手不足が深刻な医療現場などや、働き方の変化による過労死の発生防止の必要性を強調し、一部の数値目標の見直しを行った。
さらに、高校の新学習指導要領で新設される「公共」などで、労働法や労働条件に関する理解を深める指導を充実させたり、学校現場の負担が増えない形で、労働問題の有識者や過労死遺族を講師とした啓発授業を実施したりすることなどを求めた。
働き方改革が課題となっている教職員については、改正給特法を踏まえ、勤務時間管理の徹底を促しつつ、小学校での35人学級の実現などによる教職員定数の改善や部活動改革、教員免許更新制の検証・見直し、学校向けの調査の精選・削減などの取り組みを推進することとした。
また、ストレスチェックなどの労働安全衛生管理を充実させ、メンタルヘルスやハラスメント対策を推進していくことも明記した。
改定案はe-Govのホームページで確認できる。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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