世界各地で起きている人道危機を自分事で捉えてもらおうと、「国境なき医師団(MSF)」は7月13日、小学5・6年生を対象にした学校授業用デジタル教材「世界といのちの教室」を公開した。45分以上の授業1回を想定したコンパクトな内容ながら、道徳や社会、「総合的な学習の時間」などの発展的な学習として、MSFの活動を通じて人種や国籍、宗教にかかわらず、苦しい状況にある人を支援する大切さを知ることができる。
MSFではこれまでも、日本の学校向けに海外派遣スタッフが活動している地域の状況やそこでの体験を話す講演活動などを行ってきたが、GIGAスクール構想の実現によって学校のICT環境が大幅に改善されたことから、同教材の開発に着手。教員の意見を取り入れたり、実際に小学校で模擬授業をしたりしながら、検討を重ねてきた。
開発された教材では、紛争が続くシリアで爆撃により両脚を失った14歳の子どもの事例を動画で学びながら、その子どもの心情や気持ちの変化を想像したり、治療に当たったMSFの医師の思いを読み取ったりする構成。グーグルスライドの教材のほか、教師用の指導案も付いている。
教材は無料で利用でき、特設ページから申し込んだ教師に個別に配布される。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください