これで置き勉も解禁に? 小中学生が鍵付きロッカー開発

これで置き勉も解禁に? 小中学生が鍵付きロッカー開発
【協賛企画】
広 告

 先生が置き勉を禁止する理由を全て解決!――。教科書やノートを毎日自宅に持ち帰らずに、学校の机の中に置いておく「置き勉」を当たり前にして、登下校の負担を減らそうと、小中学生が学校の机にそのまま入る自分専用鍵付きロッカーを発明し、予約受付を8月19日に開始した。教員が「置き勉」を禁止する理由の一つに「朝の準備ができない人に育つ」があるとして、準備カードも付属させることで対応した。

小中学生が開発した「さんぽロック」(悟空のきもちTHE LABO提供)
小中学生が開発した「さんぽロック」(悟空のきもちTHE LABO提供)

 教科書を固く守り、通学をさんぽにしたいという意味が込められたこの「さんぽロック」は、4月にランドセルをキャリー化する「さんぽセル」の発明で話題を呼んだ小学生が中心となり、「悟空のきもちTHE LABO」が運営する子どもを対象にしたビジネス推進型の会員制サロンに参加している小中学生が、この夏休みに栃木県日光市の廃校に集まって、同県の地元企業や大学生たちの協力を得ながら商品開発を行った。

 小中学生らは、登下校の際の荷物が減るなどの効果がある「置き勉」だが、学校や教員の中には禁止にしているケースも依然として多いと考え、その主な理由として挙げられる「いたずらされたら、いじめの温床になる」「紛失・盗難のリスクが上がる」「朝の準備ができない人に育つ」の3つの問題をクリアすることを目標にした。

 完成した「さんぽロック」は、学校で使われている一般的な机に収まり、付属の南京錠で鍵が掛けられるようになっている。学校の備品である机を傷つけないようにし、席替えなどで机が変わる場合でも簡単に着脱できる構造にする必要があることから、広い接地面の8割にマグネットを貼り付け、横方向には動きにくく、上方向には簡単に外れるようにした。ロックされて教科書などが入った状態では上方向には動かず、横方向の力に対しては教科書の重さで吸着力が上がるため、いたずらや盗難の被害に遭いにくい。

 また、「朝の準備ができない人に育つ」という理由に対しては、ランドセルや通学バッグに装着できる準備カードを付属させ、その日に使うものをカードに書いておくことで、準備の習慣も身に付けられるようにして解決した。

 「さんぽロック」は8月19日から「悟空のきもちTHE LABO」のサイトで予約受付を開始。9月20日からの発売を予定している。価格は税込1980円。

広 告
広 告