「活動場面に応じメリハリを」 文科相、マスク着脱で説明

「活動場面に応じメリハリを」 文科相、マスク着脱で説明
マスクの着脱の方針について説明する永岡文科相
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 長引くコロナ禍で新学期を迎えるにあたり、永岡桂子文科相は8月30日の閣議後会見で、学校現場でのマスクの着脱の考え方について説明した。3密(密閉・密集・密接)の回避や換気、手洗いとともに「基本的な感染対策の徹底が重要」としつつ、十分な身体的距離が確保できる場合や、体育の授業や登下校時などには「マスクの着用は必要ない」と改めて述べ、「活動場面に応じて、メリハリのあるマスクの着用をお願いしたい」と呼び掛けた。

 SNSなどで子供のマスク着用を巡る議論がなされていることを受け、見解を問われた永岡文科相は「引き続き3密の回避、それからマスクの着用、手洗い、換気などの基本的な感染対策の徹底が重要と考えている」と述べる一方、「文科省では従来から衛生管理マニュアルなどの中で、学校でのマスク着用の考え方について示しており、十分な身体的距離が確保できる場合や、体育の授業などにはマスクの着用は必要ないとしている」と説明。

 また今年は6月末から猛暑が続いたことを受け、「熱中症が命に関わる重大な問題であるということを踏まえ、体育の授業や運動部活動の活動中、そして登下校の際には、マスクを外すことを児童生徒等に指導をすること、それとマスクを外す際にはできるだけ距離を空ける、近距離での会話は控える、換気を徹底するなど、感染症対策上の工夫を検討することなどについて依頼したところだ」と述べた。

 その上で「これらの考え方は、やはり夏休み明けの現在においても変わるものではない。学校現場の皆さま方には、引き続き感染対策に万全を期すために、地域の感染状況や活動場面に応じて、メリハリのあるマスクの着用をお願いしたいと思っている」と語った。

 現行の「衛生管理マニュアル」では、「身体的距離が十分とれないときはマスクを着用するべきと考えられる」としつつ、「気温・湿度や暑さ指数(WBGT)が高い日には、熱中症などの健康被害が発生するおそれがあるため、マスクを外す」「児童生徒本人が暑さで息苦しいと感じた時などには、マスクを外したり、一時的に片耳だけかけて呼吸したりするなど、自身の判断でも適切に対応できるように指導する」「体育の授業においては、マスクの着用は必要ない」など、マスクを外す場面についても説明されている。

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