プログラミング経験、小3と高1で6割以上の差 必修時期が起因か

プログラミング経験、小3と高1で6割以上の差 必修時期が起因か
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 今年度から高校でも必修化されたプログラミング教育について、プログラミング経験者の割合が小学3年生と高校1年生で6割以上の差があることが、総合教育サービス事業のやる気スイッチグループがこのほど公表した「タイピング・プログラミングに関する親子アンケート」の結果で分かった。この結果について、同社は「小学校は2020年度、高校は2022年度から必修化が始まっていることも起因していると言える。現在の高校生以上の年代についてはデジタルバイド(情報格差)に陥らないよう意識する必要がある」と分析する。

 同調査は、同社のスクールに通う全国の未就学児から高校生までの生徒とその保護者を対象に、8月12~17日の期間、インターネットで実施。721組から回答を得た。

 

 アンケート結果によると、プログラム経験があると答えた未就学児、児童生徒は全体の48.8%だった。校種別にみると、小学生が60.6%、中学生が44.5%、高校生が29.2%と小学生の割合が高く、さらに学年別にみると、最も高い小学3年生(77.9%)と最も低い高校1年生(12.5%)の差は6割以上あった=図表①

 加えて、興味のあることや特技の中でプログラミングが生かせたことを尋ねると、「創作系の遊び(ブロック玩具や粘土など)」(30.5%)、「計算や算数・数学」(26.8%)、「絵やイラスト、漫画を描くこと」(20.0%)が上位に挙がった。一方で、「特にない・よくわからない」が35.3%で最も多かった。

 

 また、保護者に「学校のプログラミング教育でどのようなことを習うか知っていますか」と聞いたところ、「知らない」が49.7%、「子どもから聞いたことあるがよくわからない」が19.3%で、約7割は学校でのプログラミング教育で何をやっているか知らなかった=図表②。また、「2020年度から小学校で必修化されている」ことを知っている人は47.9%にとどまった。

 一方で、「お子さまの将来において、プログラミング教育は必要だと思いますか?」と聞いたところ、「必要だと思う」が45.5%、「どちらかと言えば必要だと思う」が45.6%と約9割が必要と答えた。結果について、同社は「保護者はプログラミング教育の重要性を認識しているが、プログラミングに対する意識は高いとは言えない」と説明している。

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