この1年間に月1日以上学習した18歳以上は7割超だったことが、内閣府の「生涯学習に関する国民の世論調査」の結果で10月28日、分かった。
調査対象となったのは18歳以上で日本国籍を持つ全国の3000人で、7月21日~8月28日に1557人から有効回答を得た。
この1年間に月に1日以上、どのような学習をしたかについては、「学習していない」(24.3%)、「無回答」(0.9%)を除く74.8%が何らかの取り組みをしていた。
学習の内容は、「仕事に必要な知識・技能や資格に関すること」が40.1%で最高で、続いて「健康やスポーツに関すること」(31.3%)、「料理や裁縫などの家庭生活に関すること」(23.1%)、「音楽や美術、レクリエーション活動などの趣味に関すること」(22.9%)、「インターネットの知識・技能に関すること」(20.4%)だった。
学習した理由については、「現在または当時の仕事において必要性を感じたため」が53.5%で、「家庭や日常生活に生かすため」(47.8%)、「人生を豊かにするため」(45.8%)、「健康の維持・増進のため」(42.6%)、「教養を深めるため」(30.5%)が続いた。
また、社会人になった後に、大学や大学院、専門学校などで学び直しをしたことがあるかには、「学び直しをしたことはないが、してみたい」が29.3%、「正規課程で学び直しをしたことはないが、公開講座や社会人を対象とした学習プログラムなどの短期の講座で学び直しをしたことがある、または現在学び直しをしている」が9.3%、「正規課程で、学び直しをしたことがある、または現在学び直しをしている」が5.8%と意欲のある人々もいたが、「学び直しをしたことはなく、今後も学び直しをしたいとは思わない」も46.4%と多数いた。
一方で「学習していない」人は理由として、「特に必要がない」(45.5%)、「きっかけがつかめない」(29.1%)、「仕事が忙しくて時間がない」(27.5%)、「家事・育児・介護などが忙しくて時間がない」(15.6%)を挙げた。