理想の先生、性格よりも能力重視の傾向 保護者意識調査

理想の先生、性格よりも能力重視の傾向 保護者意識調査
iStock.com/hisa nishiya
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 中高生の親にとって理想の先生は「親しみやすさ」や「優しさ」といった性格よりも、「授業が分かりやすい」「生徒の意見にも耳を傾ける」といった実践的な能力であることが、菅公学生服(カンコー学生服)がこのほど公開した「中高生の親世代が思う理想の先生」に関する調査データなどで分かった。そのほか、「生徒の問題点・課題点を前向きにとらえられる」や「生徒への愛情がある」なども上位に入っており、同社は「学習指導以外にも、生徒への関わり方が重要視されている」と分析している。

 同調査は全国の中学・高校生の親(男女)を対象として、7月にインターネットで実施。父親2194人、母親1406人の計3600人から回答を得た。

 

 学校の先生に必要だと思うことを複数回答で尋ねたところ、「授業が分かりやすい」が最も多く76.0%。次に「生徒の意見にも耳を傾ける」(61.2%)、「生徒の問題点・課題点を前向きにとらえられる」(49.4%)、「生徒への愛情がある」(47.1%)といった生徒への関わり方が上位を占めた。

 一方で「親しみやすい」については、46.4%にとどまった。同社が同時期に、中高生1200人を対象に行った同じ調査では、「親しみやすい」が75.2%と、最も多かった「授業が分かりやすい」(76.2%)と同程度に重視されており、大きな開きがあった。また明るい(39.8%)、優しい(32.7%)といった回答も中高生と比べ差があり、性格よりも実践的な能力を重視する傾向がうかがえた=図表①

 結果について、同社は昨今、中高生の間ではやっているという「担任(先生)ガチャ」という言葉に注目。「学校の担任の先生を生徒が選ぶことができず、担任の先生によって 1年間の学校生活が左右されるという意味を込めて用いられる表現。それほど担任の先生は、生徒にとって大きな存在のようだ」と指摘した上で、「いつの時代も学校の先生に求めることは、学習指導に関すること以外にも生徒への接し方や人間性などを期待されている」とした。

 

 また、担任なってほしい芸能人・著名人を尋ねたところ、女性は天海祐希さん(352人)が男女通じて最も多い支持を集め、1位となった。理由として「キッチリと叱ってくれそう」「サバサバしている」「厳しく指導してくれそう」「かっこいい」「頼れそう」といった声が聞かれた。次に仲間由紀恵さん(75人)、綾瀬はるかさん(64人)と続いた=図表②

 男性は1位が武田鉄矢さん(159人)、2位が林修さん(153人)、3位が池上彰さん(99人)だった。武田さんについては「熱心に教えてくれそう」「話がうまい」「心に染みるような言葉を掛けてくれそう」「幅広い知識を教えてくれそう」という理由が挙げられた。

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