11月27日に行われた、都内の中学3年生を対象とした英語スピーキングテスト「ESAT-J」で出題された問題の一部に、中学校の学習指導要領を超える表現が含まれていました。英語教育学の専門家は「高校の学習指導要領の中でも高難度の内容」と指摘し、学校現場からは、事前に告知されていた内容と異なる出題がなされたことを疑問視する声も聞かれます。一方、都教育庁の担当者は「文法を理解していなければ解答できない内容ではなく、問題があるとは認識していない」と説明しています。
具体的には、今回のスピーキングテストの実施要項では、出題範囲を「中学校学習指導要領(2017〈平成29〉年告示)に基づく内容とする」と告知していましたが、実際に出題された問題では、意味や内容が伝わるよう英文を音読する問題で、「You may have seen」という、高校の学習指導要領の内容である「助動詞(may)と完了形(have seen)を用いた過去に関する推測の表現」が含まれていました。(参照記事:都英語スピーキングテスト 中学校指導要領を超えた内容出題、都スピーキングテスト 「未履修でも解答可能」に専門家反論)
あなたは、この出題内容について、許容できる範囲だと思いますか?
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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