1月20日からの雪の影響で、休校や短縮授業の措置を取った幼稚園や学校は31府県で計2587校に上ることが、文科省のまとめで1月25日、分かった。文科省は同20日に「災害情報連絡室」を設置。全国の国立大学法人、被害のあった都道府県の教育委員会などに対し、児童生徒の安全確保と被害状況の把握、二次災害防止を要請している。
文科省の取りまとめによると、20日からの雪の影響で休校となった学校は25日午前11時時点で、▽幼稚園 76園▽小学校 835校▽中学校 366校▽義務教育学校 14校▽高校 298校▽中等教育学校 4校▽特別支援学校 101校▽大学など 31校――の計1725校。島根県で289校、福岡県で223校が休校するなど、広い範囲で影響を与えた。
短縮授業の措置を取ったのは、▽幼稚園 33園▽小学校 459校▽中学校 251校▽義務教育学校 5校▽高校 97校▽中等教育学校 2校▽特別支援学校 7校▽大学など 8校――の計862校=図表。
また、奈良県では義務教育学校と高校の児童生徒、計14人が登校中に転倒し軽傷を負ったほか、愛媛県でも教職員1人が帰宅中に転倒し、軽いけがを負った。
窓やフェンスの破損、倒木などの物的被害があった学校は3県で8校。都道府県別には▽福島県 2校▽兵庫県 3校▽奈良県 3校――となっている。
文科省は今後も教育委員会などの関係機関と連携を密にしつつ、被害状況の把握に努めるとしている。