大学入試センターは2月6日、1月に実施された大学入学共通テストの受験者数・平均点数などの結果概要を公表した。新型コロナやインフルエンザの感染が広がった影響で、追試験の受験者が3445人と前回の1354人に比べて、約2.5倍となった。
同センターによると、今回の共通テストの志願者数は51万2581人(前回53万367人)、受験者数は47万4051人(同48万8383人)でともに前回より下回った。一方で、受験率は92.48%と前回より0.4ポイント上昇。全教科欠席者数は3万8530人(前回4万1984人)で、平均受験科目数は5.62科目だった。
受験者数の内訳は▽本試験のみ 47万580人▽追試験のみ 2737人▽本試験+追試験 707人▽本試験+再試験 26人▽追試験+再試験 1人。追試験のみの受験者は前回の915人に比べ、3倍近く増えた。追試験の受験者数が増えた理由について、同センターは「新型コロナによる追試験許可者が1833人と過去最多になったことに加え、風邪や胃腸炎、インフルエンザによる追試験も前回の倍になったことが影響している」と説明した。
今回は理科②の物理と生物で平均点が20点以上開いたなどの理由から、得点調整を実施。生物で最大12点、化学で最大7点が加算された。得点調整後の平均点数は▽物理 63.39点▽化学54.01点▽生物 48.46点。物理と生物の平均得点の差は得点調整前と比べ、8.72点小さくなり、14.93点となった。
理科②の科目別受験者数は▽物理 14万4914人▽化学 18万2224人▽生物 5万7895人▽地学 1659人。地学は受験者数が1万人に達していないため、得点調整の対象には含まれない。
今回の共通テストは本試験が1月14・15日に、追試験が1月28・29日に行われた。共通テストを入試に利用する大学は870大学。現役志願率は45.1%だった。