高校入試はマスク着用など感染対策徹底を 文科省が注意喚起

高校入試はマスク着用など感染対策徹底を 文科省が注意喚起
iStock.com/heibaihui
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 文科省は2月13日、2022年度中に行われる高校入試では受験生にマスクの着用など感染対策を徹底するよう求める事務連絡を、都道府県や政令市の教育委員会などに対して行った。政府の決定で学校現場では4月1日から「マスク着用を求めないことが基本」となったが、それ以前の入試ではこれが適用されないため、受験生や学校側の不安を払拭(ふっしょく)するため注意喚起をした。

 事務連絡では、2月10日に政府の新型コロナウイルス感染症対策本部がマスク着用の考え方を見直し、近く行われる卒業式や4月1日以降の学校教育活動については、マスクの着用が基本的に必要ないとされた。この決定を受け文科省は、入試において受験生がマスクをするかしないか迷う可能性も考慮し、4月1日以前に実施される入試についても改めて、学校側に試験会場における感染症対策を明記した22年6月の通知に従うよう求めている。

 同通知では、受験者が安心して試験に臨めるよう、試験会場では「3つの密」の回避や「人と人との距離の確保」「マスクの着用」「手洗いなどの手指衛生」をはじめとした基本的な感染症対策が求められ、具体的な感染症対策については、それぞれの地域や試験会場、試験方法に見合ったものを講じるよう学校側に要望している。今回の事務連絡では、これを踏襲して入試を実施するよう求めた。

 この問題を巡って永岡桂子文科相は10日の会見で、マスクの着用の考え方の見直しについて、一般社会では3月13日から適用するのに、学校では4月1日からとした理由について問われ、「大学などの入学試験も3月中にはある。そういうことも配慮して、学校関係では4月1日とした。やはり入試の期間は混乱があるので、試験会場ではマスクの着用をお願いしたい。今まで通りの対応をお願いしたい」と述べている。

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