自民党の新型コロナウイルス等感染症対策本部(本部長:山際大志郎衆院議員)は3月24日の会合で、学校における今後の感染対策について、出席した文科省の担当者から説明を受けるとともに、意見交換を行った。出席した議員からは、学校現場が混乱しないような対応を文科省に求める声が上がったという。
今回の会合は、新型コロナウイルスの5類移行後の対応について議論が行われた。会合後に記者の取材に応じた同本部事務局長の今枝宗一郎衆院議員によれば、会合の中で文科省の担当者からは、新学期以降「マスクの着用を求めないことを基本」「『黙食』は必要ない」などとした3月17日の通知の内容が報告された。
それに対し、出席した議員からは「学校現場が混乱しないように伝えてほしい」「保護者にも分かりやすく説明してほしい」という意見が上がったという。今枝事務局長は「マスクを外して黙食もなくすということだが、本人や家族に持病があるなどの場合は、そうでない子供が感染することとは全く別の意味の厳しさを持つ。教育上の効果よりも、その子や家族を守ることが重要になる場合もある」と語った。
今枝事務局長はまた、そうした中で「出欠席の扱い、オンライン授業の推進は議論として当然あるべきだし、推進していくという方向で文科省も考えていると理解している」と述べた。