文科省新規採用職員の入省式が4月3日、文科省内で行われ、永岡桂子文科相が訓示を行った。新規採用職員は総合職が36人、一般職が40人。永岡文科相は新入職員を前に、「先輩方と協力をして、働きやすい文科省を作っていってほしい」と呼び掛けるとともに、「日々の積み重ねとたゆまぬ努力が国の政策につながるということを忘れずに、目の前の仕事に精いっぱい取り組んでいただきたい」とエールを送った。
永岡文科相は「世界が目まぐるしく変化し、解決の難しい課題が山積するわが国において、長期的視野を持って、国民のための政策を作り上げていくことは、並大抵のことではない。私自身、大臣を拝命してから半年余り、文科省の職員の皆さんと共に、日々さまざまな検討や議論を重ね、教育・科学技術・スポーツ・文化芸術という、国民の関心が極めて高く、かつわが国にとって大変重要な政策を、一歩一歩前に進めてきた」と語った。
また「私は主婦出身の大臣なので、家事・育児を抱えて仕事をする大変さを、身をもって実感している。文科省では夫婦が協力して、家庭と仕事を両立させている職員が多くいる。私はこのような職員が活躍できるような環境作りを、この文科省から全省庁に進めていってもらいたいと思っており、そのためには皆さんの若い力と共に、子育てなどで忙しい職員を職場全体でサポートする風土を醸成していきたいと思っている。ぜひ先輩方と協力をして、働きやすい文科省を作っていってほしい」と呼び掛けた。
さらに「これから皆さんは、日本および世界を取り巻く数多くの困難に直面すると思う。それらに真摯(しんし)に向かい合い、国民と共に解決に向けて取り組んでいくことこそが、皆さんの仕事となる。新たに学ぶことが多く、圧倒される日もあるだろう。時には地味に思える仕事もあるだろう。それでも、そうした日々の積み重ねとたゆまぬ努力が、国の政策につながるということを忘れずに、目の前の仕事に精いっぱい取り組んでいただきたいと思う」と述べた。