高校生世代を含めた15~19歳は学校よりもインターネット空間を心地よい居場所と感じていることが、内閣府がこのほど公表した2022年度「こども・若者の意識と生活に関する調査」で明らかになった。10~14歳についても、全ての年齢で6割以上がインターネット空間を心地よい居場所と認識していた。同調査における居場所とは「ほっとできる場所、居心地の良い場所など」としている。
調査結果によると、学校(卒業した学校を含む)を居場所と思うか尋ねたところ、「そう思う」と「どちらかと言えば、そう思う」の合計は▽10歳 75.6%▽11歳 77.4%▽12歳 72.7%▽13歳 68.7%▽14歳 70.8%▽15~19歳 65.3%――だった=図表。
一方、SNSやYouTube、オンラインゲームといったインターネット空間を居場所に思う10代は、▽10歳 60.9%▽11歳 61.1%▽12歳 70.0%▽13歳 65.5%▽14歳 70.0%▽15~19歳 68.7%。15~19歳は学校よりもインターネット空間を居場所と思っている割合が高く、12~14歳についても、「そう思う」に限れば、インターネット空間の割合の方が高かった。
また、現在の幸福感についても質問。「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」の割合の合計は▽10歳 96.7%▽11歳 96.0%▽12歳 92.2%▽13歳 93.9%▽14歳 92.2%――で、全年齢で9割以上だったのに対し、15~19歳は87.6%で9割を下回った。
同調査は子供や若者を取り巻く現状と課題を把握し、支援の改善・充実に向けた資料とするために内閣府が実施。22年度は昨年11月10~25日の期間、全国の10~39歳の男女2万人、40~69歳の男女1万人を対象に郵送法(オンライン回答併用)で行った。10~14歳は1520人、15~39歳は7035人の回答を得た。