食物アレルギーを学べる副読本 全国の小学校に無料配布

食物アレルギーを学べる副読本 全国の小学校に無料配布
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 小学生が食物アレルギーについて学べる副読本『知ろう!学ぼう!食物アレルギー~みんなでいっしょにおいしく食べよう~』がこのほど、全国の小学校を対象に無料配布され始めた。食物アレルギーについて啓発活動を行う食品メーカーのオタフクソースや永谷園など、5社が協働する「プロジェクトA」が制作。食物アレルギーの基本知識や食物アレルギー表示の事例などをまとめ、小学5・6年生の家庭科の授業で活用することを想定している。

小学5・6年生が食物アレルギーについて学べる副読本(全教図提供)
小学5・6年生が食物アレルギーについて学べる副読本(全教図提供)

 副読本はB5判16㌻で、「食物アレルギーとは何か」という基本的な知識から学べる構成。小学校を舞台に、食物アレルギーがある転校生との出会いをきっかけに、食物アレルギーの症状や食品の表示の見方について知識を深める漫画仕立てになっている。また食物アレルギーは好き嫌いではないことや、風邪などのウイルスのようにうつらないことなど、児童が間違った思い込みを持たないための内容も盛り込まれた。

 学校現場の反応について、副読本の配付などを担当する㈱全教図の担当者は「学校現場でも食物アレルギーの児童が増えており、特化した教材があると児童たちに理解を促しやすいと好評をいただいている。食物アレルギーの当事者はもちろん、周りの児童にも理解を広めるために使ってほしい」と説明した。

 また副読本を申し込んだ小学校を対象に、出前授業も開催する。食品メーカーの社員らが講師を務め、自社の食物アレルギーに配慮にした商品などをテーマに授業を展開。今年度からオンラインと、対面(対象地域は東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、広島県)の両方に対応する。

 この副読本は2021年度より全国の小学校を対象に無料配布されており、これまで希望のあった全国1042校で活用されている。今年度は10万部を用意する。申し込みは同プロジェクトのホームページから確認できる。

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