疑似体験で投資を身近に 高校生向けの金融教育教材を開発

疑似体験で投資を身近に 高校生向けの金融教育教材を開発
イー・ラーニング研究所と日本金融教育推進協会が共同開発した教材
【協賛企画】
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 高校での金融教育が必修化されて1年が経過する中、e-ラーニングに関するコンテンツを提供するイー・ラーニング研究所(本社・大阪府吹田市)はこのほど、高校生向けの金融教育教材として、投資の仕組みを学べるボードゲームを開発したと発表した。同社は「疑似体験を通じて、投資を身近に感じることができるとともに、金融商品の特徴や種類を知り、経済情勢に興味を持つことができる」としている。

 「投資のキホンを楽しく学ぶ 教育用!資産形成ゲーム」は、イー・ラーニング研究所が金融教育の基盤づくりと整備に取り組む日本金融教育推進協会と共同開発したボードゲーム形式の教材。

 金融教育については、2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことを背景に高校で必修化。同社は開発理由について、「現在の日本では、インフレの影響による物価高騰や少子高齢化による社会保障制度の後退により、将来のための貯蓄が難しい時代になったといえる。学習指導要領にも含まれる金融教育の中でも、資産形成の手段の一つである『投資』に興味を持ってもらい、自分の将来の資産形成について考えるきっかけを作るため」と説明する。

 教材では、イベントとして発生する経済的現象に関するヒントを踏まえ、経済動向を予想し、投資する金融商品を選択することでゲームが進行。その収益率に応じて、利益や損失が発生し、最終的に所持金を多く保有することを目指す。また、ゲーム後に結果を振り返るスライド教材を活用することで、学習ポイントを整理。遊びと学びを融合し、一見難しいと感じる内容でも、自然に楽しく学ぶことが可能になっているという。

 教材の対象年齢は15歳以上。所要時間は振り返りのスライド教材を含めて100分となっている。推奨プレー人数は4人。問い合わせはホームページから。担当者は授業プランや教材の活用方法の提案も対応するという。

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