22年の出生数、初の80万人割れ 出生率も過去最低

22年の出生数、初の80万人割れ 出生率も過去最低
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 厚労省は6月2日、2022年の人口動態統計(概数)を発表した。出生数は77万747人で、初めて80万人を下回った。女性1人が生涯に産む子供の推定人数を表す合計特殊出生率も1.26で、過去最低となった。

 出生数は前年の81万1622人より4万875人減少した=図表。母の年齢を世代別にみても、45歳未満の全ての年代で前年を下回った。また第1子出生時の母の平均年齢は30.9歳。前年と同じで過去最高水準だった。

 出生数と死亡数の差である自然増減数は79万8214人の減。前年の減少は62万8234人だったため、人口減少のスピードがますます速まったことになる。また、自然増減数が増加した都道府県はなかった。

 合計特殊出生率は前年に比べ0.4ポイント減少。05年と同じで過去最低だった。都道府県別にみると、最も高かったのは沖縄県で1.70(前年1.80)、2位が宮崎県の1.63(同1.64)、3位が鳥取県で1.60(同1.51)だった。最も低いのは東京都で1.04(同1.08)。以下、宮城県が1.09(同1.15)、北海道が1.12(同1.20)と続いた。前年度と比べ、高くなったのは富山県と鳥取県だけだった。

 一方で、婚姻件数は50万4878組で、前年の50万1138組より、3740組増加した。平均初婚年齢は夫が31.1歳で、前年の31.0歳より0.1ポイント上昇。妻が29.7歳で、前年の29.5歳に比べ、0.2ポイント上昇した。

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