全国の高校などでキャリア教育を行っているHASSYADAI social(ハッシャダイソーシャル)はこのほど、若年層を狙った詐欺や悪徳商法の対策について、漫画で学べる教材「騙されない為の教科書」を作成し、全国に10万部を無料配布すると発表した。ハッシャダイソーシャルの三浦宗一郎代表理事は「高校生の詐欺被害が増えている。詐欺の危険は、親や先生からは見えないSNSから近づいてくる。だまされないためには、知識が必要だ」と強調する。
成年年齢の18歳への引き下げに伴い、若年層をターゲットにした詐欺や悪徳商法に関する相談が増加傾向にある。若年層の被害を減らしたいと、ハッシャダイソーシャルでは消費者教育プロジェクトを立ち上げ、その一環で「騙されない為の教科書」を制作した。
「騙されない為の教科書」では、フィッシング詐欺やマルチ商法、アルバイト詐欺、タレント・モデル契約詐欺など、若年層に被害が多いトラブルの実例を漫画などで分かりやすく解説。番外編として、使用時に知っておく必要があるクレジットカードのリボ払いも取り上げた。
全国の高校に10万部を無料で配布する予定で、ハッシャダイソーシャルのウェブページから申し込みできる。
ハッシャダイソーシャルの三浦代表理事は「高校生の詐欺被害が増えている。詐欺の危険は、親や教員からは見えないSNSから近づいてくる。だまされないためには、知識が必要だ。知識を届けるために、高校生にとって最も身近な大人である教員の皆さまの力を貸してほしい」と、高校現場での積極的な活用を呼び掛けている。