日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は7月12日、こども家庭庁が掲げる「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同し、「こどもまんなか応援サポーター」として活動することを宣言した。同日、東京都内で記者会見した野々村芳和チェアマンは、「こどもたちはわれわれにとって一番大切な仲間。各クラブやサポーターも一緒になって、日本中のこどもたちをサポートしていく空気をつくっていきたい」とあいさつ。小倉将信こども政策担当相は「JリーグやJクラブチームとこども家庭庁との連携を深め、スタジアムや関係施設などでの具体的な取り組みを進めていきたい」と期待を寄せた。
こども家庭庁では、こどもたちのために何がもっともよいことかを常に考え、こどもたちが健やかで幸せに成長できるような社会を実現するという「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同し、その取り組みを応援し、自らもアクションに取り組む個人や地方自治体、団体や企業を「こどもまんなか応援サポーター」と位置付けている。
Jクラブチームでは、これまでも各クラブが地元の高校生とともにプロジェクトを行ったり、児童養護施設でのサッカー教室を開催したりするなど、地域住民や学校などとともに地域の課題を解決する社会連携活動「シャレン!」に取り組んでおり、昨年度は年間2068回の「シャレン!」活動が行われている。
今後、Jリーグや各Jクラブチームは「こどもまんなか応援サポーター」として、こども向けイベントや取り組みについて「#こどもまんなかやってみた」を付けてSNSで発信するほか、妊婦やこども連れを優先する「こどもファスト・トラック」などに取り組むとしている。
また、小倉担当相は同日、東京都内のJリーグオフィスを訪問し、「JリーグやJクラブチームは以前からさまざまな分野において地域をより良くする活動を進めている。その考え方はこどもまんなか応援サポーターのコンセプトとも一致している」と指摘。「今後は各クラブチームとも直接連携を深めることで、スタジアムや関係施設などで具体的な取り組みも進めていきたい」と意欲を示した。さらに、「こどもを核にしつつ、地域活性化や健康づくりなど、さまざまな分野にも横断的に関わっていくような展開も見据えている」と今後の展望を語った。