「子どもと家族が一緒に休める環境を」 知事会が文科相に提言

「子どもと家族が一緒に休める環境を」 知事会が文科相に提言
永岡文科相(右)に提言を手渡す大村知事
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 全国知事会の「休み方改革プロジェクトチーム」でリーダーを務める愛知県の大村秀章知事は7月21日、子どもが平日に柔軟に休むことができる環境整備などを求める提言を永岡桂子文科相に提出した。面会は非公開だったが、終了後に取材に応じた大村知事によると、保護者の休日などに合わせて、児童生徒が年3日間まで学校を休めるようにし、家族と一緒に体験学習に励めるようにする愛知県の「ラーケーションの日」などの取り組みを説明。永岡文科相は「(校長や市町村教育委員会など)現場とよく話し合いをしていただきたい」と応じたという。

 提言は、国民に質の高い休暇を楽しんでもらうことを目的として、国や財界、自治体などが推進すべき取り組みをまとめたもの。教育関係では、家族の休日に合わせて子どもが学校を休み、普段はできない体験に励む機会を設けるための環境整備を進めるよう提案している。全国での先行的な取り組みとして、9月からスタートする「ラーケーションの日」に加え、連休の合間の日などを体験学習などに取り組む日として学校を休みにし、教職員の有給休暇の取得も促している鳥取県の事例などを紹介している。

 大村知事はこの日、永岡文科相に提言を手渡したほか、経産省や国交省、連合、日本商工会議所、経済同友会を訪問して協力を求めた。

 全ての日程を終えた後、報道陣の取材に応じた大村知事は「子どもたちがフレキシブルに休暇を取れるようになれば、学校の先生たちも休みやすくなると思う。先生たちも家族そろって計画的に休んでもらえるようにし、教員の『働き方改革』にもつなげたいという思いもある」と話した。

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