保護者の6割以上 小学生のうちから生成AIの活用を希望

保護者の6割以上 小学生のうちから生成AIの活用を希望
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 ChatGPTをはじめとする生成AIの教育現場での活用に関して、6割以上の親が「子どもが小学生のうちに生成AIの活用を希望」していることが8月30日、eラーニングに関するサービスを提供するイー・ラーニング研究所が実施した意識調査で分かった。また、生成AIの教育現場での活用についての懸念点では、「思考力が育たなくなる」「誤った情報を学習してしまう可能性がある」などの回答が目立った。

 同調査によると、約7割の親が「ChatGPTなどの生成AIを使用したことがない」と回答。教育現場などでも生成AIの活用が進んでいるが、親世代は「名前だけ知っている」「使ったことはないが機能などは知っている」という回答が多かった。

 「ChatGPTなどの生成AIを教育現場で活用することに賛成か」の問いでは、「賛成」が約6割、「分からない」が3割以上だった。賛成と回答した人にどんな点に期待をしているかを聞いたところ、「効率よく学習できる点」「将来的に使いこなせるようになるべきツールである点」といった回答が多かった。

 「子どもはChatGPTなどの生成AIをいつから活用するべきか」については、「小学校低学年」と「小学校高学年」と回答した親が多く、「小学生より前」も加えると、6割以上が小学生のうちに活用するべきだと考えていることが分かった。

 一方、「生成AIの教育現場での活用について、特にどの点が問題だと感じるか」については、1位が「思考力が育たなくなる点」で、「本人らしい個性的な考えが出せなくなってしまう点」「誤った情報を学習してしまう可能性がある点」が続いた。また、「生成AIを教育現場で活用するためにどんな取り組みが必要だと思うか」については、「生成AIに潜む課題を子どもに理解させる」が最も多く、次いで、「生成AIを使う場合や時間、科目などを具体的に決める」「親の理解を高める」が続き、リテラシーの向上に必要性を感じている結果となった。

 「家庭学習でも生成AIを使いたいと思うか」の問いには、8割近くが「はい」と回答。家庭学習で使う際に注意したい点については、「生成AIを使う学習と使わない学習で分ける」「親の目が届く場所で生成AIを使うようにする」といった回答が目立った。

 同調査は全国の子どもを持つ親、親族に子どもがいる人の合計498人に、7月4日から27日まで紙で実施された。

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