2022年度に全国の児童相談所が児童虐待の相談を受け、指導や措置を行った件数(児童虐待相談対応件数)が前年度と比べ5.5%増加して約22万件となり、過去最多を更新したことが9月4日、こども家庭庁がまとめた速報値で明らかとなった。
速報値は、同日に都内で開催された「全国児童福祉主管課長・児童相談所長会議」で配布された。それによると、22年度の児童虐待相談対応件数は21万9170件で、前年度と比べ1万1510件増加した。虐待の類型別にみると、▽身体的虐待 5万1679件▽ネグレクト 3万5556件▽性的虐待 2451件▽心理的虐待 12万9484件――で、心理的虐待の件数が増える傾向にある。
児童相談所に寄せられた虐待の相談経路は「警察等」が11万2965件で最も多く、約半数を占めた。幼稚園は552件、保育所は1845件、学校は1万4987件、教育委員会は496件だった。
こども家庭庁の担当者によると、年々増加している警察からの通報のうち、心理的虐待が多くを占めている。こどもが見ている前で配偶者や家族に対して暴力を振るう「面前DV」のケースが増えていることが、心理的虐待が増加している背景にあるという。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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