今夏の水難事故、中学生以下の死亡は16人 警察庁調べ

今夏の水難事故、中学生以下の死亡は16人 警察庁調べ
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 今年の夏に水難事故で亡くなった中学生以下の子どもは16人で、前年よりも7人多かったことが9月13日、警察庁の速報値で明らかとなった。水難事故に遭った人のうち2割弱を中学生以下が占めていた。

 警察庁が7~8月に発生した全国の水難事故の発生状況を集計したところ、発生件数は453件(前年比6件減)、水難者は568人(同70人減)だった。水難者のうち、死者・行方不明者は236人(同8人増)だった。水難者が発生した場所でみると、海が314人、河川が203人で、水遊び中に起きたものが最も多かった。死者・行方不明者の発生場所は、海が106人(同7人減)、河川が100人(同12人増)だった。

中学生以下の夏の水難者数の推移

 年齢層別にみると▽未就学児童 17人▽小学生 62人▽中学生 27人▽高校生相当 26人▽18歳以上65歳未満 289人▽65歳以上 131人▽不明 16人――だった。このうち死者・行方不明者は▽未就学児童 1人▽小学生 11人▽中学生 4人▽高校生相当 5人▽18歳以上65歳未満 95人▽65歳以上 106人▽不明 14人――で、中学生以下の死者・行方不明者の発生場所では、河川が10人、海が3人、湖沼池が2人、プールが1人だった。行為別にみると水泳中に起きたのが7人と最も多く、次いで水遊びが6人だった。

 警察庁では水難防止対策として、子どもを危険な箇所に近付けないこと、子ども一人だけで水遊びなどをさせず、幼児や泳げない子どもにはライフジャケットを着用させ、保護者が目を離さないようにすることなどの注意を呼び掛けている。

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