保育士採用しにくいと感じる 保育施設の半数超、民間調査

保育士採用しにくいと感じる 保育施設の半数超、民間調査
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 半数を超える保育施設が、保育士の採用がしにくくなってきていると感じていることが9月20日、保育・教育施設向けICTサービスを提供するコドモンのアンケートで明らかとなった。2022年度の採用スケジュールは予定に対して遅れたと回答した施設も4割に上り、保育士の確保が年々厳しくなっている状況がうかがえる。

 アンケートは、同社が提供しているサービス「CoDMON」を利用している全国の保育所や認定こども園などの保育施設に対し、7月18日~8月4日にかけてインターネットで実施。357件の回答が寄せられた。

22年度の採用スケジュールの状況

 その結果、保育士採用の近年の傾向について「かなり採用しにくくなってきている」は32.2%、「どちらかといえば採用しにくくなってきている」は23.0%で、合わせると55.2%の保育施設が保育士を採用しにくくなってきていると感じていた。また、早期退職やトラブルなど、直近3年以内で保育士採用でうまくいかなかったケースについて「ある」と答えたのは69.2%に上った。

 22年度の採用について、スケジュール通りに進んだか尋ねたところ、「予定に対して遅れた」は41.7%で、21年11月に実施した前回調査と比べ、7.2ポイント増加した。「予定に対して遅れた」「わからない」と答えた施設に複数選択でその理由として考えられるものを聞くと、「新卒の応募がまったくなかった」が15.4%で最も多く、次いで「労働条件(給与・福利厚生・働き方)などの魅力不足」が14.0%、「辞退が発生した」が12.3%と続いた。

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