今年7月、福岡県宮若市の川で小学6年生の児童3人が溺れて死亡した事故を受け、同県教育委員会はこのほど、県内の小中学校の教員を対象に、ライフジャケットの着用の仕方や服を着たまま泳ぐ「着衣泳」についての研修を来年度から開始すると発表した。
県教委によると、対象は県内の小中学校の体育教員や学校安全管理を担う教員を想定。専門家を講師に招き、ライフジャケットの効果や着用方法のほかに、児童生徒が水の事故に巻き込まれた場合に生かせるよう着衣泳の指導方法などを学ぶ。
現行の学習指導要領では着衣泳についての記載はあるものの、ライフジャケットについては触れられていない。新たな研修で教員がライフジャケットについて知る機会を設け、児童生徒への注意喚起に生かせるようにすることが狙いで、来年度の夏休み前をめどに導入する方針だという。
県教委の担当者は「教員の中には、ライフジャケットを着用したことがない人も多いと思う。実際に経験してもらい、授業や学校生活の中で児童生徒に着用の大切さを伝えてほしい」と述べた。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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