児童水難事故受け、教員向けライフジャケット研修導入へ 福岡県

児童水難事故受け、教員向けライフジャケット研修導入へ 福岡県
iStock.com/Byjeng
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 今年7月、福岡県宮若市の川で小学6年生の児童3人が溺れて死亡した事故を受け、同県教育委員会はこのほど、県内の小中学校の教員を対象に、ライフジャケットの着用の仕方や服を着たまま泳ぐ「着衣泳」についての研修を来年度から開始すると発表した。

 県教委によると、対象は県内の小中学校の体育教員や学校安全管理を担う教員を想定。専門家を講師に招き、ライフジャケットの効果や着用方法のほかに、児童生徒が水の事故に巻き込まれた場合に生かせるよう着衣泳の指導方法などを学ぶ。

 現行の学習指導要領では着衣泳についての記載はあるものの、ライフジャケットについては触れられていない。新たな研修で教員がライフジャケットについて知る機会を設け、児童生徒への注意喚起に生かせるようにすることが狙いで、来年度の夏休み前をめどに導入する方針だという。

 県教委の担当者は「教員の中には、ライフジャケットを着用したことがない人も多いと思う。実際に経験してもらい、授業や学校生活の中で児童生徒に着用の大切さを伝えてほしい」と述べた。

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