東京都三鷹市は11月1日から市立全15校の小学校で、平日の7時30分から始業時間まで校庭を開放する。これまで保護者の出勤時間などの関係で、始業時間前から開門を待つ子どもたちが門の外に並んでいるケースもあり、安全性の問題が指摘されていた。朝の校庭開放の時間帯には、三鷹市教育委員会がシルバー人材センターに委託して1校につき2人の人員を配置し、開門作業や子どもの見守りを行っていく予定。
三鷹市教委によると、朝の校庭開放を決めたのは、6月に行われた三鷹市議会の定例会で、複数の議員から朝の校庭の使い方などについて質問が出たことがきっかけ。市教委の担当者は「保護者が子どもの登校時間よりも早く出勤する家庭も多く、これまで門の外で始業時間を待つ子どもたちもいた。安全性の確保からも、門の外ではなく、門の中で待てるようにする対応が早急に必要だと考え、補正予算を組み、朝の校庭開放を実施する運びとなった」と説明する。
11月1日からは市立全15校の小学校の校庭を、夏休みなどの長期休みを除く平日の始業1時間前の7時30分から8時30分まで開放する。開門作業や子どもの見守りは、同市教委がシルバー人材センターに委託し、1校につき2人の人員配置する予定で、現在、手配を進めている。
市教委の担当者は、今後の運用について、「各校でどのぐらいの児童が朝の校庭開放を利用するのかは、スタートしてみないと分からない。遊具を出すなど、どこまで校庭を使えるようにしていくかは、段階的に検討していきたい」と述べた。