理想の先生は「授業力」「ユーモア」「公平」 長崎県教委が調査

理想の先生は「授業力」「ユーモア」「公平」 長崎県教委が調査
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 長崎県教育委員会はこのほど、県内の小中高生を対象にしたアンケート結果を公表した。理想の先生について尋ねたところ、「授業の教え方が分かりやすい」を挙げる児童生徒が全校種で半数を超え、最も多かった。「ユーモアがある」「どの子どもにも公平に接する」を挙げる児童生徒も目立った。

 調査は学校生活や教育に関する子どもの意見を聞き、県の教育施策に反映させる狙いで、今年度初めて実施した。今年7月に県内の小学5年生以上の児童生徒1万26人から、オンライン上で回答を集めた。

 アンケート結果によると、「理想の先生はどんな先生か、どんな先生に教わりたいか」と選択式で尋ねたところ、「授業の教え方が分かりやすい」が全ての校種で最多となり、それぞれ半数を超えていた。続いて多かったのが「ユーモアがある、面白い」と「どの子どもにも公平に接する」で、いずれも全校種で4割程を占めた。

 校種別の傾向を見ると、「明るくいきいきとしている」「子どもに教えることが楽しそう」など教員自身の姿を重視する回答は、中高生と比べて小学生で多かった。一方、「子どもの意見に耳を傾けてくれる」の割合は、▽小学生 22%▽中学生 27%▽高校生 34%――と、年齢が上がるにつれて増加していた。

 さらに理想の学校や教育について、意見や提案を自由記述式で尋ねたところ、▽授業や宿題など学習関連▽学校施設や設備関連▽校則や制服関連▽教員関連――が特に多かった。

 学習に関する意見では「パソコンをもっと利用して、プレゼンテーションや地域のパンフレットの作成、海外との交流も積極的にしたい」(小学生)、「せっかく1人1台端末があるので、もっとパソコンを利用して授業をやってほしい」(高校生)などと、ICTを活用した学びの充実を望む声が目立った。

 また教員に対しては「褒められて期待されて肯定してほしい」(中学生)、「生徒の意見に耳を傾けてくれて、否定的じゃなく肯定的に考えてくれる先生がいてくれたら話しやすい」(高校生)など、肯定的な対応を求める声が上がった。

 県教委の担当者は「これらの声を県の教育施策に反映していくとともに、今後もこのように子どもから意見を聞く機会を設けたい」と話している。

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