2020年3月に高校を卒業して就職した人の4割近くが、3年以内に離職していることが10月20日、厚労省の調査で明らかとなった。高校卒業後の3年以内の離職率はここ10年ほど横ばい傾向が続いている。
新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は▽中学 52.9%(前年比4.9ポイント減)▽高校 37.0%(同1.1ポイント増)▽短大等 42.6%(同0.7ポイント増)▽大学 32.3%(同0.8ポイント増)。1年目に離職する割合をみると▽中学 32.1%(同4.8ポイント減)▽高校 15.1%(同1.2ポイント減)▽短大等 16.3%(同1.5ポイント減)▽大学 10.6%(同1.2ポイント減)――で、中学から短大等までは、1年目の離職率が最も大きな割合を占めている。
また、高校、大学共に、就職した事業所の規模が小さいほど、就職後3年以内の離職率は高い傾向にあった。
産業別の就職後3年以内離職率をみると、高校では▽宿泊業、飲食サービス業 62.6%(前年比2.0ポイント増)▽生活関連サービス業、娯楽業 57.0%(同0.2ポイント減)▽小売業 48.3%(同0.7ポイント増)▽教育、学習支援業 48.1%(同5.4ポイント減)▽医療、福祉 46.4%(同1.2ポイント増)――などが高かった。