高校生の熱中症、実態把握へ 奈良県教委が調査

高校生の熱中症、実態把握へ 奈良県教委が調査
iStock.com/PraewBlackWhile
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 今夏の記録的な猛暑で全国的に児童生徒の熱中症が相次いだことを受け、奈良県教委は10月30日から、県内の高校生を対象にした実態調査に乗り出した。県内の高校1・2年生に熱中症になった発生状況や、熱中症予防に関する理解度を把握するためのアンケートを開始した。今回が初めての取り組み。

 アンケートは来月7日まで。県立高校に在籍する1・2年生を対象にオンライン経由で実施し、生徒は匿名で回答する。

 熱中症の発生状況のほか、熱中症に関する知識や予防策についても質問する。

 具体的には、▽熱中症にかかった経験はあるか▽どのような症状だったか▽場所や場面など詳しい発生状況について▽熱中症を予防するために心掛けていること――などを盛り込む。

 県教委によると、これまで生徒の熱中症に関する報告は学校単位ではあったが、今回のアンケートで生徒の視点からより具体的な情報を把握するのが狙い。県では昨年度、生徒向けに「熱中症の手引き」を作成しており、そこで触れた情報の浸透具合についても把握したいという。

 また調査では熱中症が発生した場面について詳しく尋ねるため、回答データを来年度以降の熱中症対策に生かすことも視野に入れる。担当者は「例えば水分補給や休息時間をいれるタイミングなど、具体的な指導に反映できれば」と話した。

 結果は11月下旬をめどに県教委のホームページ上で公開される予定。

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