子育て世代の4割以上が、子どもはこれ以上いらないと思っている――。明治安田生命がこのほど発表したアンケート結果で、こうした実態が明らかになった。その理由を巡っては、「将来の収入」や「生活費」など金銭面での不安を挙げる人が目立った。
アンケートは今年9月、6歳までの子どもがいる男女1100人を対象に子育てを巡る環境などについて、インターネット経由で回答を募った。
結果によると、子どもを「さらに欲しいと思わない」と回答したのは41.2%に上り、2018年の調査開始以降、過去最多を記録した。一方、「さらに欲しい」と回答したのは21.5%にとどまり、前年から8ポイント減少した。「さらに欲しいが難しいと思う」と回答したのは37.3%だった。
子どもを「さらに欲しいと思わない」と回答した層にその理由を尋ねたところ、「将来の収入面に不安があるから」や「生活費がかかるから」が4割以上を占め、金銭面の理由を挙げる回答が目立った。
続いて、どうすれば子どもをさらに欲しいと思えるかについても質問。最も多かった回答は「自身の収入アップ」で、過半数を占めた。さらに「(将来の)教育費の負担が少なくなれば」や「配偶者の収入アップ」もそれぞれ4割以上が挙げた。
一方、子どもを「さらに欲しい」と回答した層にその理由を尋ねたころ、「出産一時金の増額」(37.3%)、「幼保無償化」(36.0%)、「自身の収入アップ」(30.5%)などが特に多かった。