8割以上の小中学生に「苦手な先生」がいる――。通信会社のニフティが11月9日に公表した小中学生1403人対象のアンケートで、こうした傾向が分かった。一方、「好きな先生」や「尊敬する先生」がいると回答した小中学生は7割だった。
アンケートは「学校の先生」をテーマに9月から10月にかけて、同社の子ども向けサービス「ニフティキッズ」を利用した小中学生からオンライン上で回答を募った。
この結果、苦手な教員がいると回答した割合は全体で83%に上った。校種別でみると、小学生で81%、中学生で88%だった。
その理由を尋ねたところ、「あたりが強い」「お気に入りの人だけ優しくする」「生徒の気持ちを分かろうとしない」などの意見があった。中には「セクハラをしてくる」「胸ぐらをつかんで暴言を吐かれた」などといった報告もあった。
一方、好きな教員や尊敬する教員がいると回答した小中学生は72%だった。
同じく理由を尋ねたところ、「一人一人のことをしっかり見てくれている」「いつも自分たちを思って叱ってくれる」「しっかりと自分の意見を聞いてくれる、認めてくれる」などの声があった。
さらに教員に対するイメージを選択式で尋ねたところ、業務の多忙さに起因する回答が目立った。最も多かったのは「忙しい」で4割以上に上り、続いて「働く時間が多い」や「責任が重い」「苦労が多い」が3割を占めた。一方で「子どものためになる」(30%)、「やりがいがある」(22%)などとポジティブな意見も一定数あった。
また、これまで教員になりたいと思ったことがあると回答した小中学生は38%だった。