7割超の保護者、家庭教育に不安 「スマホの利用」が悩みの種

7割超の保護者、家庭教育に不安 「スマホの利用」が悩みの種
iStock.com/Hakase_
【協賛企画】
広 告

 家庭での教育について悩みや不安がある保護者が7割以上に上る――。香川県教育委員会がこのほど公表した調査結果で、このような傾向が明らかになった。小中学生の保護者の悩みの種として特に目立ったのは、子どもとスマートフォンやゲームなどメディアの付き合い方だった。

 調査は保護者の意識や実態を把握する狙いで、県内の4歳児・小学4年生・中学2年生の保護者を対象に、2006年度より数年おきに実施。4回目となる今回は今年5月、4090人の保護者を対象に実施し3837人から回答を得た。

 この結果、家庭教育に関する悩みや不安があると回答した保護者は70.7%に上った。このうち11.5%は「かなりある」と回答した。

 その内容について尋ねたところ、小中学生の保護者で特に多かったのはスマホやゲームなどメディアの利用に関するものだった。小学生で2割以上、中学生で3割以上の保護者が、悩みや不安が「かなりある」と回答した。前回の18年度調査と比べ、小中学生ともに10ポイント以上、上昇していた。

 他に悩みや不安が「かなりある」と回答した保護者が目立ったのは、「子どもの性格や行動、考え方」(小学生15.7%、中学生12.4%)、「子どもの将来の進路、勉強や進学」(小学生17.8%、中学生32.7%)など。

 また子どもが生きていく上で、身に付けてほしいことを選択式で尋ねたところ、最も多かったのは「思いやり」で過半数を占めた。さらに「コミュニケーション力」「礼儀正しさ」が続き、4割を超えた。

 同じく家庭教育で特に重要と考えることについて選択式で尋ねたところ、最も多かったのは「善悪の判断を身に付けさせる」で半数に迫った。続いて「規則正しい生活習慣を身に付けさせる」「社会性・協調性を身に付けさせる」で3割を超える結果となった。

広 告
広 告