「教室がつらい」欠席しがちな子どもで割合高く 鎌倉市教委

「教室がつらい」欠席しがちな子どもで割合高く 鎌倉市教委
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 欠席しがちな子どもは登校しても「教室にいるのがつらい」と感じている割合が高い――。神奈川県鎌倉市教育委員会がこのほど市内の小中学生らを対象に実施したアンケートの結果で、こうした傾向が明らかになった。「教室にいるのがつらい」と回答した児童生徒は全体で3%にとどまった一方で、欠席しがちな児童生徒では38%に上った。

 調査は不登校の児童生徒のニーズを把握する狙いで、今年6月から8月にかけて、市立学校に通う小中学生962人から回答を集めた。

 その結果によると、児童生徒の9割以上が「ほぼ毎日登校している」と回答。「休みがち」は3%、「ほとんど登校していない」は1%だった。

 次に学校の様子を尋ねたところ、「だいたい楽しく過ごせている」が9割以上に上り、「教室にいるのがつらい」は3%にとどまった。一方で欠席しがちな児童生徒の回答を抽出したところ、「だいたい楽しく過ごせている」は54%と全体と比べ低く、「教室にいるのがつらい」は38%と全体と比べ高い傾向が見られた。「教室に入れていない」との回答も8%あった。

 不登校や欠席しがちな児童生徒の居場所として注目される「学びの多様化学校(不登校特例校)」のニーズについても調査。

 「休みがち」または「ほとんど登校していない」とした児童生徒に対し、学びの多様化学校について尋ねたところ、半数が「通ってみたい」または「詳しい話を聞いてみたい」と前向きに回答。一方、約3割が「通いたくない」と回答した。

 また学びの多様化学校の学習や生活について期待することを選択式で尋ねたころ、「自分のペースで学べる」や「少ない人数で学べる」「気の合う友達が見つかる」などが多く挙がった。

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