全国の危険な通学路、約95%で安全対策済み こども家庭庁

全国の危険な通学路、約95%で安全対策済み こども家庭庁
通学路の安全確保について改めて議論が交わされたWG=撮影:板井海奈
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 全国の通学路で安全対策が必要とされた約7万6000カ所のうち、およそ95%で対策が講じられたことが12月15日、こども家庭庁の「通学路における合同点検に係るワーキンググループ(WG)」で報告された。

 通学路の安全点検を巡っては、2021年6月、千葉県八街市で下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷する交通事故が発生。これを受け、国が通学路を点検したところ、安全対策が必要とされたのは全国で7万6404カ所に上った。

 WGの報告によると、このうち今年9月末時点で、88.1%にあたる6万7292カ所で信号機や横断歩道の設置や、交通規制の実施などの対策が完了した。さらに、土地の買収などで一定の期間を要するため、注意喚起看板の設置や見守り活動の実施など、暫定的な安全対策を講じているところを含めると、7万2427カ所、94.8%に上った。

 政府は今年度末までに、暫定的な措置も含めて、全ての通学路の安全対策を完了させる方針。

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