日頃の研究と実践の成果を顕彰 ―第2回あいち教育賞―

日頃の研究と実践の成果を顕彰 ―第2回あいち教育賞―
【協賛企画】
広 告

 県教育委員会では、県内の教職員の日頃の研究と実践の成果を広く募り、優れた研究・実践を普及・還元することで教職員のさらなる資質向上に役立て、学校教育の充実を図ることを目的に、2022年度から「あいち教育賞」を実施している。

 本年度196点(個人の部186点、共同の部10点)の応募があり、審査の結果、共同の部で春日井・牛山小の最優秀賞他、優秀賞5点・佳作16点を決定した。最優秀・優秀作品は、2月発刊の『教育愛知―<あいち教育賞> 研究・実践集』(愛知県教育振興会編)に掲載される。

 昨年12月21日、県庁西庁舎教育委員会室において、「第2回あいち教育賞表彰式」が行われ、出席した最優秀賞・優秀賞受賞者に対して、飯田靖県教育長から「賞状」、片山裕之愛知県教育振興会常務理事から「副賞」が授与された。

 飯田県教育長のあいさつの後、審査委員長を務めた山脇正成愛知県総合教育センター所長が、最優秀・優秀作品について、論述内容と高評価に至った根拠を講評した。

 ◇ ◇ ◇

 最優秀賞、優秀賞、佳作の受賞者とテーマは以下のとおりである。―敬称略―

【個人の部】

〇最優秀賞該当なし

 〇優秀賞3点

 ▼山本治加(幸田・深溝小)=「やってみたい」という思いをもち、友達と考えを伝え合いながら、自分たちで課題を解決する子の育成 ―特別支援教育 総合的な学習の時間 地しんから自分の身を守るの実践を通して―

 ▼山本伸樹(豊橋・石巻中)=現象を主体的に追究し続け、科学的根拠をもとに考察し、考えを深める生徒の育成 ―3年理科「鳴らして、回して、光らせて~より強い電池を目ざして~」の実践を通して―

 ▼白形奈穂(岡崎・北中)=説明文を批判的に読む力を養い、自らの表現活動に生かそうとする生徒の育成

  〇佳作16点

 ▼稲垣早希子(稲沢・丸甲小)=環境に対して課題をもち、主体的・協働的に環境保全を探究しようとする児童の育成 ―体験活動と探究的な学習方法を取り入れた総合的な学習の時間を通して―

 ▼三谷健太(春日井・不二小)=主体的に学びに向かい、仲間とともに学びを深める児童の育成

 ―5年体育科「一人一台端末と実践ル―ブリックの活用」の実践を通して―

 ▼太田奈穂(岡崎・福岡小)=体育の見方・考え方を働かせ、協働的に学びを深める子供の育成 ―6年 陸上運動「投の運動」の実践を通して―

 ▼伊藤千夏(刈谷・日高小)=自分の思いをもち、仲間と関わりながら、より豊かな表現を追求できる子どもの育成 ―5年「リボンのおどり」の実践を通して―

 ▼谷村公基(刈谷・住吉小)=社会的事象を深く考え、くらしをよりよくしていこうとする子の育成 ―4年社会「安心・安全にくらすために、水害からくらしを守る取り組みを調べたい」の実践を通して―

 ▼竹内直人(刈谷・朝日小)=仲間との関わり合いを通して技能を高め、できる喜びを実感する体育学習 ―「達成型」と「競争型」を取り入れた、5年体育科「走り幅跳び」の実践を通して―

 ▼大浦一晃(豊田・伊保小)=歴史的なものの見方・考え方を働かせ、郷土の歴史的価値に気付く児童の育成 ―小学校6年「ふるさとの時を紡ぐ ~縄文から古墳へ 伊保の起源を探る~」の実践より―

 ▼川合恭子(豊田・青木小)=他者と協働し、未来を拓く子の育成 ―よりよい地域を目指したPBLの実践を通して―

 ▼木股和希(知立・知立小)=ふるさとの現状や未来を追究し、社会に参画しようとする児童の育成 ―プロジェクト型学習を取り入れた小6社会「CHIRYU魅力度アップ調査隊」の実践―

 ▼熊澤悠介(高浜・高浜小)=自己の生き方や在り方について考えを深め、生き方を決められる子どもの育成 ―小学校3年道徳 一人一人が納得解をもつ授業づくり―

 ▼佐野貴希(豊川・小坂井西小)=課題解決に向けて主体的に取り組み、関わり合いの中で、自ら考えを深め、表現できる子どもの育成 ―5年算数科「聴伝説勇者を目ざせ!面積クエスト」(面積)の実践を通して―

 ▼榎本佳祐(稲沢・平和中)=持続可能な社会を目指し、自ら未来をデザインする生徒の育成 ―技術分野における「気付く・考える・築き上げる」協働学習を通した、ダイコン袋栽培の最適なマニュアルづくりの実践―

 ▼松本咲子(長久手・南中)=主体的にSDGsの目標達成に資する生徒の育成 ―生活の課題と実践「SDGs大使になろう」を通して―

 ▼岩佐知彦(東海・名和中)=新たな価値を創造する力を身に付ける生徒の育成 ―メタ思考を高める社会科授業―

 ▼荻野達成(豊橋・石巻中)=願いをもって社会的事象を主体的に追究し、多様な視点で考えを深め、社会づくりに参画しようとする生徒の育成 ―3年社会科「願いを実現する地方自治~私たちの石巻校区活性化プラン~」の実践を通して―

 ▼林昌弘(小牧・小牧特別支援)=生徒目線での学校行事改善による情報活用能力と問題発見・解決能力の育成 ―デジタル作品展サイトの企画・運営を通して―

【共同の部】

〇最優秀賞1点

 ▼春日井市立牛山小学校Team Kasugai Physical Health and Safety 代表 内島 慎太郎=心と体を一体としてとらえ、セルフコンディショニングができる児童の育成 ―運動プログラムと感覚統合により、理想的な姿勢を取り戻し、けがを予防する

  〇佳作2点

 ▼知立市立猿渡小学校 4年生部会=自分や周りの人を大切にして、生きていこうとする児童の育成

 ―4年「特別の教科 道徳」を要とした教科等横断的な単元の構想を通して―

 ▼江南市立布袋中学校=内発的動機付けを高める長距離走の授業改善 ―有能感・交流感・自己決定感を満たすアプロ―チによる意欲的な学習の促進―

広 告
広 告