学校は忙しい。毎日何かが起きる。そして、その何かは年々多様化・複雑化している。しかし、いつの時代も子どもが授業を受けに学校に来ることは変わらない。学校生活の大半は授業である。
「授業はトータルな人間形成の場である」「授業で鍛えられ、一時間一時間の自分の成長が自覚できることほど、子どもにとって嬉しいことはない」と野口先生はおっしゃっている。何歳になっても、そんな授業のできる教師になりたいと思う。
この本が書かれてから40年近くたつが、「思い通りにはならない現実を逞しく生きる力を子どもたちにつける」という教育の根本は変わらない。子どもを鍛え、育てるとはどういうことか、基本に立ち返らせてくれる1冊である。
(鈴木浩美・東浦町立藤江小学校長)
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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