(読者の窓)地域と共に

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 中学生の頃に、「教師になりたい」という夢をもち、教職に就いて早30余年が過ぎました。現任校は、全校児童252人の小規模校ですが、本校の特色ある活動を2つ紹介します。

 まず、「学区教育懇談会」です。1950年から続くこの会は、毎年8月に、学区公職者・PTA・学校関係者らが一同に会し、その時々で話題に上っている教育問題などについて、協議や研修を行うものです。ここ数年は「防災・減災」をテーマに、町の防災安全課職員を講師にお招きして、ハザードマップの見方や理想の備蓄、震災対策などを学び合っています。

 今年度は、マンホールトイレの設置体験をしました。世代や立場の枠を超え、共に過ごすこの懇談会は、地域の結び付きをより強くすると感じています。

 もう一つは、「学区ウォークラリー」です。こちらは15年ほどの歴史があります。約4キロのコースが3つあり、1年ごとにローテーションします。地域の歴史的な史跡に触れるという目的に加え、ここ数年は、前述の防災・減災と関連付け、親子で学区の危険箇所を歩きながら確認をする活動もしています。今年度は、里山コースを歩きました。慣れない山道に苦戦しながらも、親子で山頂から幸田町を一望できるという体験を、多くの方が喜んでくださいました。

 昨年度150周年記念事業を行った本校の特色は、学校・家庭・地域の結び付きの強さだと感じます。これからも魅力ある学校づくりをしていきます。

  (黒田信弘・幸田町立坂崎小学校教頭)

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