時代・社会の変化とともに、子どもの学習や生活環境は大きく変わりました。近年だけでも、教室への空調設置、タブレット端末を活用しての学習、学校から家庭や地域へ連絡手段としてのメール配信など。
その一方、年月がたとうとも、変わらないものもあります。その一つに、保護者・地域の方が、常に子どもの健康・安全を願い、見守り、支えていただいていることです。
本校は、今年度創立150周年という大きな区切りの年を迎えました。学校の歴史を読み返すと、例えば、学校のプールを造るために、地域の方が、材料となる小石を矢作川の上流から運んでいただいたという記録が残っています。
また、本校の学区は大変広く、高学年でも通学時間が40分以上の子どももいます。さらに、近年の土地区画整理と開発により、学区内の交通量は激増しています。
このような状況の中、子どもの安全を第一に考え、毎日登下校時、たくさんの方が交差点で子どもに声を掛け、見守ってくださっています。集合場所から学校まで、子どもと一緒に歩いて付き添ってくれる方もいます。横断歩道の手前に標示されている「足形マーク」は、PTA役員の方が定期的に塗り直してくれています。
楽しく健康で安全な学校生活のために、地域の方はいつも見守り、支えていただいています。地域の方への感謝の気持ちを育むための働き掛けは、いつまでも大切にしたいことです。
(大橋光三・名古屋市立鳴海東部小学校長)