東京都品川区は1月31日、区立小中学校に通う児童生徒を対象として、書道用具やドリルなどの学用品にかかる費用を全額無償にすると発表した。所得制限は設けず、2024年度から実施する。都内の自治体で初めての試みだといい、物価高騰などで家計負担が増している子育て世帯を支援する。
区教委によると、対象は区立小中学校と義務教育学校に通う児童生徒約2万4000人。書道用具やドリルのほか、裁縫道具や道具箱、絵具といった補助教材の購入費を区が負担することを想定しており、必要経費として約5億5000万円を24年度予算案に計上した。
品川区は今年度から、学校給食費の無償化にも踏み切っている。森沢恭子区長は同日の記者会見で、「憲法には、義務教育は無償とする原則が明記されている。社会全体で子どもを育てていくということを実現していきたい」と語った。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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